湿度計のセンサーの注意事項
湿度計はセンサーのある周辺の空気中の水分量を測定することができるものです。
湿度は温度に大きく影響するので、温度計と一緒に取り付けることがほとんどです。ただし、美術品などは湿度だけが気になることもあります。最近の湿度計に使われているセンサーは小型で、取り付け箇所に困らないほどです。どこでも取り付けられることからせまい隙間などを選ぶ人がいますが、それは意味がありません。湿度は空気中の水分量なので、十分な空間がないと正しい値がわかりません。取り付けられることと取り付けて良い場所とは違うので注意しましょう。
センサーの部分は繊細なので、決して手で触れないように注意が必要です。手には少なからず油脂分があり、それが付いてしまうと空気中の水分を感知することが難しくなります。結果として値が小さくなり、正確な値がわかりません。万が一、触ってしまっても洗剤などで気軽に拭くことも危険です。
薬剤によっては残留したり、表面を荒らしてしまう恐れがあるので、修理に出した方が安心です。湿度計も定期的な校正が必要です。国家標準と比較して規定値であることを確認してもらうことで精度が保証できます。異常値が出てから行うのではなく、定期的な確認が必要です。感度が下がっている場合、異常と気がつくまでに時間がかかってしまいます。最悪の場合は、長い間正しくない値で測定を続けていた事になります。それでは測定している意味がありません。