湿度計のセンサーはとても敏感です

声を使うことが主となる職業の人は、そうでない人に比べて特に温度や湿度に非常に敏感で気を配っているようです。

毎年形や機能が新しくなった加湿器や湿度計が飛ぶように売れているのは、声の仕事ではない一般の人にも「乾燥で風邪を引きたくない」といった気持ちから購入意欲が広まっていることを表しています。湿度計が40%未満を表示するようになると、人は風邪を引きやすくなります。毎年11月から翌年3月くらいまでが要注意な期間です。湿度には「絶対湿度」と「相対湿度」があり、絶対湿度は空気1立方メートルの中に含まれる水蒸気の量を表しています。

相対湿度は、空気には酸素や窒素などの気体も含まれていますが、それ以外に水蒸気を含むことができる部屋(スペース)があり、その部屋は空気の温度によって大きさが変化します。そのときの「水蒸気の部屋」全体(水蒸気を含むことができる全体量)に対して、実際に水蒸気が入っている割合のことです。湿度計に内蔵されているセンサーはとても敏感に空気の状態に反応します。

エアコンの風が当たる場所や熱くなったライトの近くなどに置いているものと、そうでないものには数値に差が出ます。また、湿度計の構造にもセンサーは影響され、木枠のものは水分を吸収しやすいのでセンサーも敏感に反応して金属製のものより湿度が高く表示される可能性があります。適切な使い方は、直接日光が当たる場所や冷房器具・加湿器の近くは避けて、床から1.5メートルくらいのところに設置するのが最適です。私たちの健康に良い快適度は、温度と湿度の組合わせによって決まるのです。

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