温度計のセンサーとは

温度計のセンサーとは、ただ単に人が目で見て温度を知るのではなく、世の中で使われている様々な機械が温度に応じて自動的に動くように、つまり人ではなく機械にとって都合の良い形で温度を知ることができるような仕組みのことを指します。

昔ながらの寒暖計は、アルコールなどの液体がガラス管の中に封入されており、温度によってその液体が膨張したり収縮したりする原理を利用し、液面の高さがどこにあるかを読み取って温度を知ることができます。液面の高さを機械が読み取るようにできるのであればこれも一つの温度計センサーになり得るのですが、これはなかなかに仕組みとして複雑になってしまい、故障が多くなったりコストアップにつながったりしてあまり現実的ではありません。

ところが同じような寒暖計でも、今は電子式のものもあるでしょう。時計やカレンダーなどと一体になっており、卓上タイプで、画面は液晶になっていたりします。このようなタイプの寒暖計は、見方によっては立派な温度計センサーというか、少なくともそのような仕組みを内蔵しています。というかそのはずです。

何らかの形で室温を知り、その情報を液晶画面上に表示する仕組みを電子的に持っているということだからです。電子的に持っているということは、その仕組みを応用することで様々な機械を温度によって自動的に制御することもできるわけで、実際、このような原理は日常的にも使われる様々な電化製品に応用されています。