温度管理を徹底することのメリットとは

日本では2000年代になってから、夏場は38度を超える猛暑日が続く事が増えました。

これは地球温暖化の影響であり、2025年になるとさらに地上温度は今よりも2度は上昇する見込みだと、環境省が見解を述べているほどです。「生命の危機を及ぼす暑さ」だということで、35度以上になるとテレビではL字型速報を流し、こまめな水分補給と室温の調整を国民に呼びかけるようになりました。夏場の温度管理は一般家庭はもちろんのこと、工場や事務所といった働く現場でも徹底されています。

その理由は、1998年に労働省(現厚生労働省)が労働基準法を改正したことに起因します。生産現場及び事務所内の環境の維持と労働者の健康維持増進のため、室内温度は24度~28度を保つようにと温度管理を事業主に課すようになったのです。温度管理をすることのメリットは労働者の体調にも結び付き、仕事の質を落とさない・集中力の維持と事故の防止・やる気の向上などが挙げられます。

温度管理をする際は人の勘をではなく「温度計センサー」と呼ばれる専用機器を用いて正確に計測することになります。その数値は労働監督局があらかじめ指定している時間におこない、毎年年度末にまとめて提出するように事業所に義務付けられています。事業所の温度管理を正しくおこなうことは、労働者の能率アップと事業所の従業員に対するホワイトな対応の表れでもあり、正しくおこなっていくことが大切です。

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