湿度計のセンサーはどれぐらい使えるか?

測定器の中でも湿度計は劣悪な環境で使われることが多く、劣化が激しいことがあります。

特にセンサー部分は、常に高温多湿な状態に置かれたり、乾燥が維持されているようなこともあります。同じセンサーを使っていても設置場所によってその寿命は大きく変わってきます。湿度計のメーカーもコメントを控えていて、測定環境によって大きく変わってくるので設定していないとの表現をしています。それではどのぐらい使えるかがわからないので、交換の時期が予想できません。設備の更新計画が立てられないので担当者としては悩みの種です。

このような場合に有効なのが定期的な校正です。年に一度など期間を決めて、校正を依頼すればセンサー部分の劣化を確認することができます。特に劣悪な環境の場合、間隔を短くしておくことや、設置時期をずらして2つつけてくことも検討した方が良いでしょう。一つの湿度計がおかしくなってももう一つが機能してれば問題ありません。

あとはどれだけリスクマネジメントが必要かと言うことです。湿度の測定結果が与える影響が大きければ、できる限りの対策が必要になります。寿命がわからないなら、複数個のセンサーによって測定不能な状況を回避できるようにしておく必要があります。確認程度の測定であれば、年次的に確認ができれば問題ないと思われます。適切な湿度が管理できる環境を維持している間は、問題になることは考えられないので、その間に校正や交換を行えば十分です。

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